あらすじ俺とアニィが初めて出逢ったのはマルト川の川底だ。水没した車の中ってシチュエーションは穏やかじゃねぇが、そんなこた関係ねぇ。アニィはまさに水もしたたるいい女だった。だから気を許したってわけでもねぇが、まさか俺のギャリエイ・モデル75を乗り逃げされるなんてな。ヤキがまわったもんだぜ。 だがその娘(こ)が屍体になって見つかったってんなら話は別だ。アニィから最後に託された銀色のカギ。そして水没した車のクーラー・ボックスに入っていたのは……少女の“心臓”だった。しかもそれは、精霊の力によって造られた精巧なレプリカときた。いったいどうなってやがる!? 探偵レオンの事件簿第2弾! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください