あらすじ「あたしは、ちょっと知りたかっただけなんです。学校でどんなふうに友だちとつきあっているかとか、いじめられてはいないか、とか──先生とはうまくやっているかとか。親だったら気になることでしょ?」 香絵の探偵事務所に息子の素行調査を依頼してきた母親はそう言った。しかし、彼女の言う“息子”は四年も前にすでに死亡しているのだ。そのことを納得しているのにもかかわらず、なぜか母親は「息子の学校生活」にこだわった依頼をしてくるのだった。なぜ、学校生活にこだわるのか? 学校に何かがあるのか!? 香絵のちょっと不思議な事件簿第三弾登場! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください