祖国を無くしても、記憶を失っても、
染みついた誠だけは消えない。
「百舌」シリーズの逢坂剛が放つ、至高のエンターテインメント!
新選組副長・土方歳三は箱館で落命した――はずだった。頭部に被弾し記憶を失った土方は、内藤隼人と名を変え、彼を慕う時枝ゆらとともにアメリカ西部へと渡る。
隼人は自らの命を狙う元新撰組隊士・高脇との決闘の末、谷底に落下した。
瀕死の隼人を救ったのはトウオムア(黒い月)と名乗る謎の女性。彼女の目的は一体?
そして隼人の行方不明により、ゆら、ピンキー、ボナーらにも、大きな転機が訪れる。
サムライたちの旅は、いよいよ佳境に迫る!