それは「奥田プロジェクト」と呼ばれた――トヨタが世界企業へと勇躍した時代、ロシア進出はいかに行われたか。エコノミストからロシア現地法人の社長へと転身した著者は粗野で不条理な社会と戦いながら、その大きな可能性を追いかける。しかし、ヨーロッパ有数の規模に成長した市場は、リーマンショックによって一気に崩壊するのだった……。一企業の変革の原動力と変革を担った人々の姿、そしてグローバル経済の本質を描ききる。
目次より
プロローグ
第一章 ロシア進出
第二章 未成熟社会
第三章 一燈を提げていく
第四章 シベリア鉄道紀行譚
第五章 リーマンショック、その後
エピローグ