言葉の選び方、書き出しの心得、起承転結の「転」を利かし、書き手の「ええーっ」を読み手の「へえーっ」に換える極意とは? しなやかに感じて、したたかに描く奥義を伝授。エッセイ道30年の岸本んが、スマホ時代の文章術を明かします。単行本『エッセイ脳 800字から始まる文章読本』を改題。待望の文庫化。
第一章 テーマは連想の始動装置―「私」と「公共」の往復運動
第二章 頭にはたらきかける文、感覚にはたらきかける文―無意識を意識する
第三章 リスク回避と情報開示―「自分は他者でない」宿命を超えて
第四章 文を制御するマインド―「筆に随う」はエッセイにあらず
終章 ひとたび脳を離れたら