『旅と歴史』の編集長に花巻祭りの取材を命じられ、宮沢賢治が理想郷の意味を込めてイーハトーブと名付けた岩手県花巻市を訪れた浅見光彦だったが、彼の到着後に宮沢賢治ゆかりの地である「イギリス海岸」「さいかち淵」で相次いで二人の男の殺害死体が発見される。しかも被害者の一人は死の直前に「幽霊を見た」と周囲にもらしていた……。浅見光彦、靄の彼方に潜む幽霊の正体を追う! 〈新装版刊行によせて〉新名 新
〈目次〉
プロローグ
第一章 イギリス海岸にて
第二章 花巻祭りの夜
第三章 毒もみの好きな局長さん
第四章 復讐する少女
第五章 銀河鉄道の惨劇
第六章 美しき修羅
エピローグ
自作解説