日本共産党の問題点、犯罪等を描いたルポはいくつかあるが、本書は思想としての共産主義について検証する。著者は民社党、民主党、自民党を渡り歩いた経験から、日本共産党の歴史や綱領のポイントをわかりやすく解説。また諸外国の社会主義政党、共産主義政党の事例を引いて比較検証する。共産主義批判の論点をコンパクトにまとめた一冊。
ロシア革命から100年経ったいま「共産主義とは何か」を考えることは、社会主義とは何か、保守主義とは何か、二十一世紀の日本の思想体系や政党政治とは何か、についてあらためて考えることでもある。思想に馴染みのない読者でもわかりやすいように、基礎から解き明かした入門決定版。
第一章 保守主義の起源、社会主義の起源
第二章 社会主義、共産主義、国家死滅論とは何か
第三章 史的唯物論の由来と誤り
第四章 日本共産党綱領の歴史的変遷
第五章 共産党は日本国憲法になぜ反対したか
第六章 欧米諸国での共産主義排除の歴史的変遷
日本共産党関係年譜