日本の国家戦略はいかにあるべきか――。政治的リアリズムの立場から戦後の経済重視・軽武装路線を「吉田ドクトリン」と定義づけ、軍事的リアリストへの批判を展開した戦略論の名著。『現代と戦略』第一部に岡崎久彦による反論、永井・岡崎対論「何が戦略的リアリズムか」を併録し、白熱の論争を再現する。文藝春秋読者賞受賞。〈解説〉中本義彦
【目次】
I 防衛論争の座標軸
II 安全保障と国民経済――吉田ドクトリンは永遠なり
III ソ連の脅威――軍事バランスという共同幻想
IV 有 事――日米運命共同体の幻想がくずれるとき
V 戦略的思考――死こそ赤への近道
VI 摩擦と危機管理
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永井陽之助氏への“反論” 岡崎久彦
対論・何が戦略的リアリズムか 永井陽之助×岡崎久彦
解説 誤読を避けるために 中本義彦