戦後75年、日米安保改定60年に当たる2020年は新型コロナウイルスの感染拡大に始まり、アメリカ大統領選挙に向けて激動を続けている。この特集では、ロングセラー『失敗の本質――日本軍の組織論的研究』にならい、歴史と現代を往還しながらコロナ第1波などから教訓を導き出し、新しい時代のリーダー像を探る。
※『中央公論』2020年9月号特集の電子化です。
※電子版では、紙の雑誌と内容が一部異なる場合や、掲載されないページがございます。
(電子版通巻103号)
【目次】
●内向きの対立を超えて
地方のトップに委ねるべき
小池百合子
●国民を巻き込めなかった憲法論議
九条改正は急ぐ必要はない
石破茂
●合流への挑戦に後悔はなし
そして臨む野党再編
前原誠司×〔聞き手〕井手英策
●なぜ安倍政権は支持率が低下したのか
データから分析するコロナ禍の各国首脳支持
加藤創太
●【対談】米国は? 日本は? コロナで見えた新たなリーダー像
世界を席巻 リバタリアン的若者と
指導者はどう向き合うか
宇野重規×渡辺靖
●《隣国リーダー解剖学》
(1)習近平 土着共産主義者の皇帝化
益尾知佐子
(2)文在寅 フォロワーの支持は続くか
浅羽祐樹
●【対談】『沖縄決戦』八原博通と瀬島龍三の発掘資料から読み解く
誰も責任をとらない
日本軍 組織の病
戸部良一×武田知己
●「昭和史の天皇」を次世代に引き継げ
伊藤隆
●「昭和の戦争・軍事史」必読10冊
筒井清忠