「キルゾーン」に誘い込まれた姜小隊らは土門や原田らの奮闘もあり、無事離脱を果たした。だが、海南島にはまた新たな強敵が現れる。ハワイでめざましい活躍を見せた、林剛大佐率いる中国軍の精鋭たちだ。〈サイレント・コア〉とも因縁をもつ彼らの投入、更に衛星攻撃用ミサイルでGPSがダウンしたことで、戦場には更なる混乱がもたらされた。そしてここで、韓国に続きシンガポールも中国へ下るというニュースが駆け抜ける。二〇億人の貪欲な市場を餌に各国を説く中国と、これまで通り自由と博愛とを提示するしかない米国。世界の混迷は、どこまで続くのか――?