いま日本は、そして世界は、気候変動の激化や、政府債務の膨張など、解決に長い時間のかかる問題を抱えている。
将来世代の利益を現役世代が先食いしてしまうことで生じているこれらの問題を、我々は、どのように考え、取り組んでいけばよいのだろうか?
「未来」の社会のあり方について、政治哲学と経済学の見地からアプローチするとともに、いま注目されている「フューチャー・デザイン」という考え方を検討する。
(『中央公論』2019年10月号小特集の電子化)
(目次より)
●対談
持続可能社会を引き継ぐために
政治哲学と経済学からのアプローチ
宇野重規×小林慶一郎
●将来世代を取り込む制度設計
フューチャー・デザインとは何か?
西條辰義
●対談
40年後の住民と作る岩手県矢巾町の創生戦略
吉岡律司×原圭史郎