自らの運命を変えるため故郷から逃げ出した九尾の紫春は、薬で正体を隠し人間の薬師として暮らしていた。ある日、偶然居合わせた青年の料理に毒が盛られているのに気付き声を掛けるが、逆に容疑者として捕縛され、青年の前で人々から忌避される九尾の姿に戻ってしまう! しかし大国・楊華の第二皇子を名乗る李貴という青年は、恐れるどころか、突然紫春に求婚してきて!? その後も紫春に付き纏い愛を囁く李貴に困惑するが、彼の一途な想いは紫春の孤独を次第に癒していき・・・。【電子特別版】ミヤサトイツキ先生の書き下ろしショートストーリーを電子版だけに特別収録!