月下に輝く銀狐は、男性でも愛するものの子を孕むという──。身寄りも幼い頃の記憶もない犬族の御影は、ある縁で黒狼族に君臨する貴族・黒曜に引き取られる。御影は執事見習いとして精進するが、満月の夜、彼の身体から甘く芳しい花の香りが滴って。それは黒曜を昂らせ、彼は御影を抱き蕩かしてしまう! 黒曜が全ての御影は幸せだったが、なぜか黒曜は御影を避け始める。やがて御影が黒曜の一族の禁忌である幻の銀狐だとわかり、御影は黒曜のために姿を消そうとするが!?【電子特別版】真崎ひかる先生の書き下ろしショートストーリーを電子版だけに特別収録!