黒い炎を纏う獣――“妖(よう)”を唯一退治できるのは、神木札を扱える札術士(ふじゅつし) 。18歳の朱雨露(しゅ・うろ)は、名門の札術四家に生まれたにもかかわらず、落ちこぼれとして周囲から冷たい目を向けられている。ある日、長兄から黄土版の記者・呂天佑(りょ・てんゆう)の護衛を頼まれた。商家の跡取りと門閥貴族の奥様の密通を記事にして以来、命を狙われているとのこと。雨露は、常に行動を共にするうちに、天佑の隠された過去に気づき・・・・・・。落ちこぼれ術士とやる気のない美形記者が街中の悪事を暴く!人気作家・九条菜月による超刺激的な中華ファンタジー開幕!!