あらすじ十五年間一度も外に出ず、金銀の瞳の従者・ヴィリと二人きり、「円環都市」の屋敷で暮らしてきた少女・クリステル。 彼女にとっては、ヴィリと図書室の書物たちが世界の全てだった。そこにある日、「墓守」を自称する溌剌とした男・ルカが訪れる。彼が携えてきたのは、この街が数十年前に死滅したという事実と、ヴィリを破壊するための「滅びの鍵」。――ヴィリは、父がクリステルのために遺した人形だったのだ! 壊れてしまった大切なヴィリを直すため、クリステルは廃園の街から旅立つが――!?