★第28回電撃小説大賞《大賞》受賞作★★2022年2月新作ライトノベル初動売上1位達成★ 灰と混沌の迷宮都市。数多のモンスターと財宝を孕むダンジョンの鮮烈な灯り。その影には、必ず害虫が潜む。 強者が弱者を食い物にし、運良く生き残っても同じ弱者が群がってくる。吐き気を催す『食物連鎖』が起きるこの街で、今日も害虫たちが蠢き嗤う。姫騎士アルウィンのため、密かに手を汚し続ける元冒険者マシューも、この街に数いる害虫の一人だ。 進まない迷宮攻略、改善しない自身の『症状』に焦るアルウィン。静かに勢力を伸ばす太陽神教。マシューの悩みの種は尽きない。そんな悪徳の街の日常に波紋が広がる。王都から送り込まれた、治安維持のための近衛騎士隊のせいだ。しかも、その隊長ヴィンセントは、謎の死をとげた妹の事件を調査していた。マシューは妹殺しの容疑者としてアルウィンの元から引き離され、不安を抱える彼女を一人にしてしまい・・・・・・「もっと私を大切にしろ。お前の宝物なのだろう?」 一人の『ヒモ』とその飼い主の生き様を描く、衝撃の異世界ノワール第2弾!