「じぶんらしいすがたで生きよう」と決めたうち・あかねと、弟のかえで。でも、うちらを見て不思議そうにしたり、イヤな顔をする人だって、ときどきいる。それが現実。そんなうちらの「安心できる場所」が、緑田小の保健室だった。あたたかく、ときにはきびしくうちらを受けとめてくれる辻堂先生は、うちらだけでなく、保健室を利用する生徒みんなの、心の支えだったんだけど・・・・・・。辻堂先生が、この間から、とつぜん学校に来なくなった。その背後には、「あの人」のカゲがあって!?黒マスクをはずしたくない吉良くんや、男子トイレに入れないかえでに、「ほかの子に合わせて――『フツウ』にふるまうべきだ」「保健室が〈居場所〉だなんて、甘えだ」と感じているらしい、あの人が・・・・・・。もうダメだ――うちらの想いは届かない。おとなに、かなうわけないんだ・・・・・・そんなふうに思ったとき。――学校に、風が、吹いたんだ。ふたごのチャレンジは、次のステップへ。セカイへ挑むみんなへ送る、応援ストーリーです!