数学の入試対策は「網羅系参考書」をやり込んで「過去問」を解くことが主流となって久しいです。
「ない袖は振れぬ」という意味で、いわゆる解法パターンや定石を身につけることは大切ですが、単純な解法暗記で覚えたことは宝の持ち腐れと言わざるを得ません。
本書は、「学校ではあまり教わらない」「ちゃんとした予備校講師なら教える」ような解き方に触れ、考察を深めることより数学力を上げることを目的とした参考書です。
学校で習わないものは「裏ワザ」だろうと言う人もいますが、入学試験を採点する大学の先生は「書かれていることが正しいかどうか」を基準にします。
ぜひとも「高い意識」を持って学び、ワンランク上の「知識」と「技能」を身につけ、「スマートな解き方」で高得点を獲得してください。
【目次】
グラフに不等式を解かせる/大小の視覚化/整式のTaylor展開/パラメーターaの扱い方/効率的な面積計算/微分法の華麗な使い方/領域を利用した三角不等式の解法/連立方程式の同値変形/座標の導入/交点をスマートに求める/行列式/外積と正射影ベクトル/ベン図を巧みに使う/特殊解/最小多項式