幼い頃に両親をなくしずっと孤独に生きてきた久遠。憂鬱な高1のある日、見知らぬ女の子いのりから告白される。「君は私の運命の人です」強引ないのりに押し切られるように始まった関係は、やがてモノクロだった久遠の日常を鮮やかに変えていく。天真爛漫で、宇宙と量子力学と天体観測に夢中で、運命を強く信じているいのり。時折見せる陰に戸惑いながらも、彼女を好きになっていることに気づいた夏――。いのりは殺人事件を起こして、久遠の前から姿を消してしまう。運命の人に出会える確率は、0.0000034%--。切なすぎる衝撃のラストに、号泣必死の純愛ラブストーリー。