ねえ、今夜だけ……。人生に絶望して流れ着いた港町で、最高の幸せと悦びを知り──。上京してはじめて挫折を経験した孝太は、放浪生活のすえ、北陸のとある食堂に流れ着いた。そこで、食堂の手伝いをするかわりに居候させてもらえることになる。その夜、食堂の娘で笑顔が眩しい友絵の部屋を通りすぎようとしたとき、孝太の視界の端に驚愕の光景が──裸の友絵が下肢をしどけなくひろげ、剝き出しの豊乳を左手で揉みしだき、知らない男の名を呼びながら自慰をしていたのだ。彼女のイメージからは想像もつかない淫らな姿に孝太は眠れなくなり……。身も心も揺れる男と女が運命的に出会い、快楽の海に溺れていき──。【目次】プロローグ第一章 酔いにまかせて第二章 力ずくの純愛第三章 静謐な空気のなかで第四章 抑えきれない欲望第五章 風呂場で熱く抱き合えば