最先端のテクノロジーと霊的なものとの衝突が物語に思いがけないひねりを加え、最後まで一気に読ませる。
――大森望(書評家)
AI 防犯システム、対自然災害、IRカジノ――”理想の街(スーパーシティ)”を護り抜け。
最先端テクノロジーに警鐘を鳴らす、近未来ミステリー!
2020+年、オリンピック後の東京に新設された、対自然災害の実験都市・SC特別区。そこは未来の理想都市として、AIで完璧に管理されていたはずだった。そのオープン初日、安全管理センターの所長・神代は、街に仕掛けられた罠に気づく。街のセキュリティ突破には、ダークWEB上で巨額の懸賞金がかけられていたのだ。神代は、副所長の鷹宮やオペレーターたちと、カジノやITサミットを狙ったテロに対処していく。だが、その裏で謎の突然死がエリア内に多発していた……。
「まるでこの街に意思があって、機会があれば住民を殺しているみたい」