日常の裂け目に足を滑らせ、どこかアジアにも似た異界に落ちてしまった少女。
彼女はそこで出会った狼狐と青い鳥と共に、奇妙な世界のどこかにある出口を目指して放浪を始める。
夢と現の狭間のような景色を彷徨い、異界の“ぬし”たちに謁見を続ける少女は、やがてその深奥で忘れられた“記憶”との邂逅を果たす――。
伝承のような神話のような、懐かしくも新奇な異郷の物語。
本書には、前述の物語「メガシア異界譚」に加え、「Megalophilia2」としてもの久保のライフワークでもある巨大生物画も多数収録。
SNSで作品に親しんでいるファンも楽しめる内容となっている。