若き研究者・紅矢倉雫の運命を大きく狂わせた「人食い鮫ヴォイド」。10年前の事件により、彼女は“大切なもの”を失い、天才から鬼才へと変貌していく。一方、10年前の脅威が人々の記憶から薄れゆくなか、海上研究都市「龍宮」の美人市長・富士桜龍華のもとに有力組織ネブラの学芸員が訪れる。その目的とは、「龍宮」に保管されているという雫の研究対象の監視だった。そして時同じくして、ある組織も動き出し――。失われた運命の歯車は、「人食い鮫ヴォイド」を中心に、静かに、そしてどこか歪に回り始めていた……。
『デュラララ!!』『バッカーノ!』シリーズの成田良悟が放つ “サメ”エンタテインメント小説第2弾!