「どちら様ですか?」愛する人に問われて、淀川水面は返答に詰まった。
彼が愛する少女、浦見みぎりは、水面に関する記憶を全て失ってしまったのだ。
更に、彼女は自身の脳内に『理想の恋人』を作り出しており、水面を恋人だと認識することが出来なくなっていた。
絶望の中、水面はみぎりに提案する。「恋人探し、手伝わせてくれ」
存在しない、みぎりの恋人を探し、二人は思い出の地を巡り始める。
再び動き出した、歪な二人の歪な恋路。捩れて拗れて絡まって、もはや元には戻らない。
その先に待ち受けるのは天国か。はたまた地獄か。
病的で猟奇的で不器用な少年少女が最高のデッドエンドを手に入れる物語、第二弾。
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