盗掘家アランが遺跡で見つけた杖、それは世界を救った大英雄“不没の銀月グレイ”の魔法遺物だった。
そして手にした瞬間、声に導かれるように辿り着いたのは……かつて英雄グレイが生きていた、1000年前の時代!?
英雄譚にひそかに憧れていたアランは、グレイを捜し出して、杖を高値で売りつけようとするのだけれど――
「お掃除ですか? 買い出しですか? なんでもお申し付けくださぁいっ!」
肝心の英雄様は、魔法学院に入学できなかった稀代のポンコツ少女だった! どうやら後世に語られる英雄譚は、彼女が見栄のためについた嘘八百。だったら……歴史通りに世界を救わせて、伝説の大英雄にするしかない!