弁財天と寿老人を退け、榮凛島の崩落を食い止めた神津彩紀と熾天寺かがり。
これで平穏な生活をおくれるかと思いきや──2人の家は燃やされていた。
犯人は七凶人の大黒龍僖。新たな彩皇に狙われた2人の元に、朝廷からの使者、稲名田湯津香がやってくると、七凶人に対抗するため協力を持ちかけられる。
さらに、新たな仲間を求めて人間の楽園と呼ばれる『盈水院』を統べる大僧正、毒針倶舎奈のいる寺院を目指すことに。
しかし盈水院で待ち受けていたのは、嘘をつかないと、酒を飲まないと、人を殺さないと死んでしまうという、仏教の五戒を破らなければならないという奇妙な町と怪しい住人たちで──。