世界で吹き荒れた「イスラム国」のテロリズム。過激な思想や暴力性の背後をたどると、イスラム教徒の怒りや深い絶望が見えてきた。一方、正義を掲げた大国はなぜさらなる混乱を招いたのか。倒錯した現実を活写する。
(目次)
はじめに
第一章 衝撃の駐在初日 ── 後藤さん、湯川さん事件
第二章 拡大するテロリズム ── 過激思想伝道師との接触
第三章 追われる人々 ── レスボス島、難民上陸の瞬間
第四章 大国の欺瞞 ── 兵器のバルカンルート
第五章 大量破壊兵器はなかった(上) ── 一人の嘘になぜ世界は乗ったのか
第六章 大量破壊兵器はなかった(下) ── アメリカ史上最悪の決定
第七章 ゴーストタウンの要塞で ── 政府軍に転身した元兵士の熱狂
おわりに
参考文献