共通テストや難関私大入試、国公立2次試験の数学には記述問題が出題されますが、記述式の答案は答えが正しくても途中の過程が誤っていれば大減点です。また、採点者に自分がどう考えたかを正しく伝える必要がありますが、数学の答案作成法には流儀(マナー)があることを知っているでしょうか。本書は、大学入試数学の記述答案をつくるためのトリセツです。答案用紙の使い方(作文でいうところの原稿用紙の使い方)から、数学の解答を書く(自分の考えを採点者に正しく伝える)ときの注意点が多く収録されている必読書です。
【目次】
第0章 プロローグ
答案とは/採点基準について/どこまで書くのか/問題文を読むということについて/形式上よくない答案例
第1章 体裁に気を配ろう
区別できるように文字を書こう/自分よがりに略さない/流れを明確に/さらに読みやすく仕上げよう
第2章 論理的な表現を心掛けよう
集合と命題の基本/同値記号の使い方/ちょっとした表現の違いが意味の違いを生む/推定について
第3章 気をつけたいいくつかのこと
等式,不等式,関数,変数/場合分けについて/図について
第4章 効率よく書こう
シンプルに表現しよう/比例式について/対称式について/「対称性」「同様に」について/座標導入/連立方程式の同値変形
第5章 実戦編
証明/軌跡/関数/確率/発展問題