「日本人として恥ずべき仕事はしない」
シルクロードに伝説を刻んだ若き兵士がいた!!
1945年、夏の終わり。ウズベキスタンに抑留された工兵たちがいた。
彼らに課されたのは「ソ連を代表する劇場を建てること」。
捕虜生活の下、457名の隊を率いてプロジェクトを完遂したリーダーは、まだ24歳の将校だった。
「日本人の誇りと意地にかけて、最良のものをつくりたい」
彼らの仕事は、ソ連四大劇場の一つと称賛され、大地震にも耐えたオペラハウス「ナボイ劇場」として結実した。
堅牢な造り、美麗な内装。彼らの誇りと意地をかけた仕事は、収容所長をはじめ、現地の人々の心を動かし、語り続けられ、日本人伝説となった。
敗戦後、日本兵は一大プロジェクトを闘っていた!!
埋もれた偉業が明かされる!
■ボリショイ劇場建設という特殊任務
■収容所長アナポリスキーとの対峙
■隊員に起きた転落事故死
■手作りの芝居、演芸大会でウズベク人と触れ合う
■永田隊長の最後の仕事は名簿の暗記だった etc
※本書は2015年9月に小社より刊行した『日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた』を
改題の上、加筆修正し、新書化したものです。