「娘が生まれてから15年。つい最近まで手をつないで歩いていたのが、
私の背を超え、少しずつ大人の階段を上り始めています」
こんな飛田さんの一文から、この本は始まります。
慣れない子育てに奮闘しながら、
家族を思って料理を作り続けてきた15年。
子どもが小さかったころは、仕事との両立がたいへんだったので、
待たせないスピードおかず作りは、ずいぶん鍛えられたこと。
子どもが生まれて最初のひな祭りには
はりきって華やかなちらしずし献立を準備したこと。
幼稚園のお弁当作りが始まって、朝の用意をラクにするため
多めにおかずを作りおいて常備するようになったこと。
たいてい冷蔵庫にあるちくわ、かまぼこ、豆腐、納豆、油揚げを活用した
小さいおかずを肴に、月1~2回お酒を飲むのが楽しみだったこと。
そんな生活のあれこれから生み出された、
無理なく作れるレシピ、まねしたいレシピが並びます。
そして、ずっと変わらず家族が好きな味とともに
今の家族のお気に入りレシピも紹介しています。
「家族のために、そして自分のために、
おなかがすいたら、さぁおいしいものを作って食べましょう」