あらすじその日、取り引き先のOL・石塚渚左との逢瀬から帰宅した久我を待っていたのは、妻の史子が登山した白馬岳で行方不明になったという報せだった。翌朝、発見された史子の遺体には不審な点があり、解剖の結果、何者かに絞殺されたことが判明する。刑事とともに調べた史子の持ち物からは、久我の知らない男が写った一枚の写真が見つかり、その男が唯一の手がかりと思われたが、三週間後、その男もまた遺体となって発見される――。久我は会社を辞め、妻の死の謎を追うことを決意する! 斯界の第一人者が描く長編山岳ミステリー。