欧州危機、ユーロ危機の発端となったのが、ギリシャの財政だったことは多くの人がご存知だと思います。
しかし、主な国の債務残高(対GDP比)を比較すると、ギリシャは世界第2位です。
債務残高はつまりは借金の総額ですから、この比率は小さいほうがよいに決まっているのですが、ギリシャは債務残高が大きく積み上がっているだけでなく、そもそもGDPが小さいですから、この比率は相対的に高くなって当然です。
でも、ギリシャは1位ではありません。
では「世界第1位の借金国」はどこかというと、実は「日本」なのです。
日本の一般政府総債務残高は対GDP比で200%を超えており、ユーロ危機を他人事だとは言っていられない状況にあります。
このような状況にあるいまだからこそ、日本という国のリスク(ソブリンリスク)について、日本人である私たちはもっと理解しておく必要があると思いませんか?
よく週刊誌などでも「日本国債が大暴落する」なんていう話が出ていますが、これは机上の空論なのでしょうか、信憑性のある予測なのでしょうか。
「日本のリスクは本当に世界一大きくなっているのか?」
日本と世界のソブリンリスクについて、図解をまじえながらわかりやすく解説した一冊です!
※本作品の内容は紙書籍刊行当時のものです。