お隣に引っ越してきたシノさんは、なぜだか知らないがワーカホリックな俺の世話を焼こうとしてくる。部屋に押しかけてきては温かくて美味しいごはんの用意、汚れ一つ見逃さない掃除洗濯。あまつさえ、膝枕に添い寝まで……。
「あの、シノさん、そろそろパソコンを返して欲しいんですが」
「家で仕事なんてしちゃ駄~目。拓務は何もしなくていいの! 私にだらしなく甘えて快楽を貪っていればいいんだから」
とにかく仕事がしたい俺にとっては厄介者でしかなかった。だけど最近、シノさんの待つアパートに帰ることを、どこか楽しみにしている自分もいて……。
仕事がしたい天然社畜と、甘やかしたい彼女の甘々攻防コメディ。