人も獣も等しく救う“おくすりさま”と慕われる薬師の弥一は、山の利権を狙う人間と山を守りたい山神との諍いに巻き込まれ、怪我を負う。そんな弥一を助けたのが、子供の頃に一度だけ出会った白狼の山神・月白だった。神域の月白の屋敷に連れられた弥一だが、そこで図らずも月白が不治の病に冒されていることを知る。“命に代えてもお前を治したい”――可能性を信じ、献身的に治療にあたる弥一が愛おしくて堪らなくなった月白は「これからは本気で口説く」と弥一に宣言して…。
【電子特別版】攻の月白視点から弥一との甘い日々を綴ったショートストーリーを電子版だけに特別収録!