血塗られた“Cファイル”を追う捜査官が謎の死を遂げた。「犯人は緑眼」と言い遺して――。
ファイルの取引を聞きつけ、豪華客船に潜入したトウヤと珠子。各国の闇組織が絡み、敵味方も分からない船中。手探りな二人を嘲笑うかのように、惨殺死体が続々と発見され……。珠子に忍び寄る怪物の影、一方トウヤの前にも予想しえない敵が現れる――。
交錯する死線とブラフ。真実を見極めたトウヤが、死の船に仕掛けられた“本当の罠”に気付いた時――、死神の足音が近づいていた。
すべてが規格外!意表をつく展開、迸るスリルに、絶賛の声ぞくぞく。第25回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》を受賞した、究極のサスペンス・ミステリをどうぞ。