王国との戦争や帝国貴族との政争を切り抜け、一躍『帝国の英雄』となったカール。
彼は助けられた恩義もあり、帝国第三皇女エレーナへの仕官を決め、戦力が乏しい彼女のために私兵団設立を画策する。
そんなカールはその予算を捻出すべく、商都フーニィへ交易交渉に向かった。
火薬発見による銃器開発や、王国大貴族の破天荒な御曹司アランとの出会いを経つつ、カールはなんとか領地ズデスレンの経営を軌道に乗せる。
ところが、ようやく結成した私兵団を鍛え、武功をあげるべくエレーナたちと賊討伐へ向かった先で、カールたちは予想外の難敵に立ち向かうこととなり――!?
「こっちはどう転んでも、もう後がないんだ! 使えるものならなんでも使え!」
凡人貴族が知略で成り上がる、波乱万丈の戦記譚第二幕、ここに始まる!