みさきは母が営む小さなクリーニング店を手伝いながら、推理小説家を目指して投稿生活をしている。
そんな彼女の日課は、お客様の様子を観察して、人となりや私生活を推察すること。
たいていのお客様のことは分かるけれど、ひとりだけ私生活がまったく見えないお客様がいる。
橘千尋様。
いつ見ても完璧な絶世の美女なのに、出されるクリーニング物は仕立ての良い男物のスーツのみ。
結婚しているようには見えないし、そもそも生活感すらまるでない。
そんなある日、クリーニング店でみさきが男性に絡まれていると、偶然来店中だった千尋が助けてくれた。
だけど「順番くらい頭の悪いクソガキでも分かりますよ」とすごんだのは男性の低い声!
完璧美女の橘さんは実は男性!?
それがきっかけで、みさきと千尋はクリーニング店で起こる小さな謎を次々解決することに!
読めばちょっとだけクリーニングにくわしくなれる!?
クリーニング屋さんで起こる、ふんわりほっこりミステリー。