日本の新聞の部数はこの10年で1000万部減った。ついに日本のメディアにもやってきた変化の波。技術革新によるメディアの変貌をグローバル資本主義の成立とともに書いた本書は、2019年の今日になって再評価が始まっている。若田部昌澄は日銀の副総裁に就任する直前に同書をこう評した。
「日本人にかくも壮大かつ重厚なノンフィクションが書けるのかと驚嘆した。(中略)。市場経済の変化がメディアとジャーナリズムを否応なく変えていく半世紀余りをトップ経営者から現場記者まで、国際的、複眼的、重層的に描き出す」
(若田部昌澄 早稲田大学政治経済学部教授・当時 週刊ダイヤモンド 2017年9月30日号)
インターネット以降のこの20年の日本の世界のメディアの変化について記した特別篇「そして『2050年のメディアへ』」を収録した電子版、発売!
プロローグ
第1章 潰れかかった通信社
第2章 取引所とコンピュータ
第3章 黄金郷へ
第4章 国士
第5章 筆剣一如
第6章 同盟解体
第7章 強者連合
第8章 独裁と密告
第9章 退場する将軍
第10章 漂う通貨
第11章 ロイター・モニター
第12章 裏切られた革命
第13章 カジノか、ジャーナリズムか
第14章 進出
第15章 黄金の八〇年代
第16章 森田失脚
第17章 バブル崩壊
第18章 金融からジャーナリズムへ
第19章 兜倶楽部開放
第20章 試練
ほか
解説 外岡秀俊
※合本版にも、『勝負の分かれ目(下)』に電子書籍版特典として収録した「そして『2050年のメディア』へ」を収録しています。
※本電子書籍は「勝負の分かれ目(上)」「勝負の分かれ目(下)」の2冊を合わせた合本版です。