いま、組織の中間管理職は受難の時代である。
「働き方改革」が叫ばれる一方で、成果については一段と厳しく問われる現場。
これを乗り切るための必要不可欠な心得、それは「部下の力を十二分に発揮させること」である。
部下の意欲を引き出すためのコミュニケーションのとり方や、組織の根幹となる「信頼と志」の重要性などを、「上司学」の権威が余すところなく解説する。
<目次>
第1章 部下はいかにして動くか
人間関係にセオリーはない
人間関係は、「縦」ではなく、「横」で見る
自分の評価は厳しく、部下の評価は甘く
第2章 部下の悩みといかに向き合うか
修羅場体験が「考える力」を養う
面談で部下の心を開く
士気低下の原因を特定する
第3章 難しい部下との向き合い方
部下の成長を絶対に諦めない
信頼口座に貯蓄する
正面の理、側面の情、背面の恐怖
第4章 部下とともに大きな成果を挙げるには
人を集めるのではなく、育てる
部下は生徒であり、教師である
組織は、ナンバー2で決まる
第5章 働き方改革と管理職のあり方
働き方とは、生き方である
重要度を見分ける目を持て
制度より風土、風土より上司
第6章 多様化する部下を動かす
「年上の部下」に尊敬の念を
女性が活躍できない会社に、未来はない
退職を願い出た部下は、引き止める