人間嫌いで引きニートをしていたぼくは、女神様に「物と会話できる力」をもらって異世界転生した。
人と交わる必要もなく、おしゃべりな樽オバちゃんと2人の生活に慣れたある日。ぼくは古物商で「物の声」を聞き、ホコリを被っていた剣ちゃん、盾ちゃんを手に入れる。
やがて女の子の姿にもなれるようになった彼女たち。このまま幸せな日々をおくる予定だったけれど……。
うん、そう。剣と盾は、武器と防具。冒険に出てこそ幸せなんだ。
気づいたぼくは、剣ちゃん盾ちゃんといっぱい予行演習をやって、冒険者試験にも合格した! 冒険者になって、たまたま戦士のいないパーティからスカウトも受けた!
そして、ぼくは知った。「物と会話できる力」が、冒険では、こんなに役に立つことを……!
物と話せるぼっち戦士が、剣ちゃん盾ちゃんに助けられて、はじめての冒険に出る!