活動の拠点となる工房を手に入れ、ようやく王都での生活基盤が整い始めたレイス。
ところが、王家から指名依頼が舞い込んだり、錬金術の師匠であるルリメスが突然やってきたりと、レイスは落ち着くどころかこれまで以上に慌ただしい日々を過ごすことになってしまう。
王家からの指名依頼は、王国の象徴である晶竜の異変を治療するという特殊な内容だったが、S級冒険者のラフィーにシルヴィア、四大貴族の一つであるリンフォールド家の長男・セス、そして最高峰の魔導師でもあるルリメスの協力により無事に成功を収める。
これによりレイスは、冒険者ギルドだけではなく、王家からも一目置かれることになるのだった。
そんなある日、彼は依頼の報酬を使って、以前から温めていた計画を実行に移す。
「実はですね、自分の店を開こうと思いまして――」
自重しない錬金術師・レイスの新たなる挑戦がここに始まる!