孫乃悟は18歳のときに異世界に転移した。しかし、チートスキルで一流冒険者として活躍したのは最初の2年だけ。その後サトルは隣国に渡り、実力を隠して、清潔で安全な職場の王宮で役人として働き、ファンタジー世界をほどほどに楽しむ安定した生活を送っていた。
ところが、そんなサトルは、30歳になったある日、いきなり『遣東使』に任命される。
「遣東使? 死亡率99.9%、『絶対に就きたくない役職10年連続NO.1』の遣東使に俺が!?」
役人として王命は絶対。しかも同行者は8歳のお姫様とその護衛の女騎士と、一頭の馬だけ。
これは、はるか東の果てを目指して危険な異世界をのんびり(?)旅するおっさんの物語である。
『10年ニート』の坂東太郎が紡ぐ超絶異世界サバイバル紀行、いよいよ開幕!