あるところに、やまびこむらという、小さな村がありました。その村のまんなかにあるかっぱいけに、はなかっぱくんが家族といっしょに住んでいます。はなかっぱくんの頭には、お皿のかわりに、きれいなお花が咲いています。
やまびこむらは、緑がいっぱい。だから、空気もとってもきれいです。
おじいちゃんは、頭に咲いた“はすの花”で、水がきれいかどうかがわかります。
おばあちゃんは、かすみそうで、100日先の天気が、わかります。
お父さんは、ひまわりの種をまきます。
お母さんは、たんぽぽのわたげを風に乗せてとばします。
はなかっぱくんのお花は、まだ決まっていません。はなかっぱくんが大きくなって、なりたい自分になったとき、はじめて咲かすことができるのです。
はなかっぱくんは、どんな花を咲かすのかな? 楽しみだね。