眞坂崇(まさかたかし)は、漫画専門の出版社で仕事に追われる、
月刊漫画誌の若き編集長。
落とし物をきっかけに、ビルの夜間警備員、夏目と知り合った彼は、奇妙な既視感を抱く。
そんなある日、眞坂は偶然遭遇した火事で、建物に飛び込み、古い漫画雑誌を手に戻ってきた夏目を目撃する。
不思議に思い、同期の天才変人編集者・蒔田と共に調べ始め、
夏目がかつての人気漫画家だと気づくが……。
「漫画バカ」の編集者たちと、漫画に命をかける漫画家たち。
大変だけど夢だらけの日常のお仕事に潜む謎を、
苦労性の編集長、眞坂と、トンデモ天才漫画編集者、蒔田が解き明かす。
全ての漫画好き、本好きに捧げたい、「お仕事って悪くない」と思える物語。
愛すべき「漫画バカ」達の、慌ただしくも懸命な日々と謎を描くお仕事小説。