あらすじふとしたことで関わりを持った、女学生の桜子と華族で軍人の零。女性を蔑むような零に反発を覚えていた桜子だったが、一途で誠実な零の姿に次第に惹かれるように。しかし華族制度という、身分の差があたりまえの大正時代。桜子は、打ち明けることができない想いを抱えていた。だが、零もまた、桜子に惹かれはじめていて――。しかし零との婚約を目論む上官の娘の陰謀で、桜子は誘拐され遊郭に売られてしまう。危ういところを零に救い出され、気持ちを確かめ合った二人だったが、さらに過酷な運命が待っていた――。