姫武将・長尾景虎、ご懐妊―――!?
天文二十二年(一五五三年)、
将軍の側近、進士源十郎と“女人禁制”の高野山にて、時を過ごす景虎。
女であることを打ち明け、気持ちを通わせ合うが、
互いの立場や身分を考え、それぞれの場所に戻ることを決意する。
そうして越後に戻り、粛々と城主として務める日々のなか、
景虎の体に異変が。
その様子を見た麦は妊娠の可能性を告げるが……
戸惑い、悩む景虎、驚愕の長尾家中、
そして景虎に特別な想いを抱く宗謙もまた、
複雑な胸中を隠せないでいた―――
女・上杉謙信の一代記。
新たな局面を迎える、革新の第9集!