命の大切さ、チャレンジ精神、品格や人への心遣い等を、物語や童話を通して心に語りかけるように教える『童蒙をしへ草』。福澤自身が息子二人のために、家庭から学ぶべき約束事や常識を、毎日半紙一枚ずつ各々へ書き付けた「ひゞのをしへ」。人として大切な基本の態度や考え方を諭し、少年少女たちの自立精神を育む名著を、小学生から読めるよう現代語訳。丁寧な解説とともに、人間教育の原点を照らす決定版。
●童蒙おしえ草 巻の一
第一章 生き物を大切に
第二章 家族を大切に
第三章 いろいろな人との交流
第四章 働くこと
第五章 自分のことは自分でする
第六章 あわてないこと
●童蒙おしえ草 巻の二
第七章 自分で考え自分で判断し実行すること
第八章 威張ったり、うぬぼれたりしないこと
第九章 礼儀のこと
第十章 飲食のこと
第十一章 健康なこと
第十二章 自ら満足すること
第十三章 お金を無駄に使わない
●童蒙おしえ草 巻の三
第十四章 思いやりのある心
第十五章 怒ったり、我慢したりすること
第十六章 穏やかなこと
第十七章 自分の物と他人の物
第十八章 他人の名誉
ほか全二十九章
●ひびのおしえ 一編
おさだめ(七つの大切なこと)/本を読む/ひどいことをしない 他
●ひびのおしえ二編
天道さまのおきて/学問をすべし/日本の時と西洋の時 他