会話で気持ちを伝えられない、思うように行動できず叱られる。本当は感覚のまま、自由でいたいだけなのに――。
息苦しさを感じながらも、自分の感性に耳をすませ、言葉を綴ることで自閉の世界の豊かさを伝える著者。
18歳で始めたブログを元に自らの体験や心情の変化を記した本書には、当事者や家族へのメッセージが込められている。
「あるがままを受け入れるのは、ひとりひとりの心です」ロングセラーの単行本を増補して文庫化!
(目次)
第一章 自閉症という僕の個性
◇話したいのに話せない
◇制御不能な身体
◇記憶とこだわりと気持ちの折り合い
第二章 振り返って思うこと
◇学び
◇幼稚園・学校
◇家族
第三章 生きやすくなるために
◇わかってほしい
◇支援
第四章 「自閉症だから」じゃない
◇心地いい時間
◇独自の世界観
◇毎日をやり過ごす
短いお話・詩
あとがき