2017年1月から、ほぼすべての国民が「個人型確定拠出年金(iDeCo=イデコ)」に加入できるようになった。これは、公的年金に上乗せして給付を受け取れる私的年金制度。公式サイトでは、「基礎年金、厚生年金と組み合わせることで、より豊かな老後生活に向けた資産形成が可能になる」としている。つまり、国は国民への自助努力を求めてきているのだ。
となれば、今後の資産形成の要となるこの制度を熟知する必要がある。この制度には、税額控除や運用益=非課税などのメリットも多い。利用しない手はない。利用するかしないかで圧倒的な差がつくことになる。
しかし、まだまだ運用リテラシーが低い日本の預金者たちには高いハードルとなるだろう。では、具体的にどうすればいいのか?
本書では、投資家目線の辛口解説で人気の山崎元氏にご登場いただく。「山崎流・確定拠出年金入門」で、今後のマネープランの根幹をなすこの制度をぜひ活用してほしい。
◆目次
第1章 結論◆確定拠出年金の最適利用法
第2章 実践◆始めてみよう
第3章 一人ひとりの最適利用法と人生における確定拠出年金
第4章 確定拠出年金の元本確保型商品と手数料
第5章 企業型確定拠出年金の活用法
第6章 確定拠出年金の商品ラインナップを理解する
第7章 「移換」をはじめとする諸手続き
第8章 正しくてシンプルな運用方法