本書の目的は、ゲーム理論特有の「戦略的思考」を身につけることです。
では、そもそも「ゲーム理論」とは何でしょうか?
ゲーム理論とは、「2人以上のプレイヤーの意思決定・行動を分析する理論」です。
この「プレイヤー」とは、人間だけではありません。企業、国家などさまざまな「意思決定を行なう主体」を指し、幅広い応用が可能です。
「上司と部下の人間関係」、「企業間での競争」、「政治のかけひき」。
ゲーム理論では、あらゆる問題をひとつの「ゲーム」ととらえます。
起こっている問題がどのような構造になっていて、どんなルールに支配されているかを考える際、その全体像を「ゲーム」と呼んでいるのです。
本書は、「囚人のジレンマ」のような代表的なゲームを学びながら、こうした「戦略的思考」を身につけることができる1冊です。
※本作品は紙書籍をそのまま再現しておりますが、直接文字を書き込むことはできません。また紙書籍再現のため、電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。あらかじめご了承ください。
※本書は2009年に小社から刊行された『ゲーム理論の思考法』を文庫収録にあたり、加筆修正したものです。